「おぬし、死相が出ているぞ」なんて台詞が、よく小説なんかに出てきますよね。
つまり、「相」とは顔立ちのような意味があるわけです。人相学なんていうものもありますね。
諸葛亮が人相学を良くしたなんていう話はあまり聞きませんが、彼は魏延を見て「反骨の相」があると言いました。結局これが災いして、魏延は非業の死を遂げるのですが…。
では、「反骨の相」とはそもそもどんなものなのでしょうか?
その辺のところを見ていきたいと思います。
「反骨の相」とは
反骨の相とは、頭蓋骨が後ろへ突出している様子です。裏切りの象徴とされているそうです。
頭蓋骨が後ろへ突出しているといっても、なかなかイメージしにくい話ですので、具体的な話になります。
人種的に東洋人は耳の上が張り出し、後頭部が出ていない傾向が強く、いわゆる「絶壁」という人も多いです。それに対して、西洋人は後頭部が張り出している傾向が強いとされています。
こうしてみると、魏延の頭の形は一般的な西洋人風だったのかもしれません。
もっと極端に言えば、後頭部が出っ張っているなら、映画に出てくるエイリアンとかがかなり極端な例になるかもしれませんが、それではあまりに魏延に対して失礼ですね。
もう少し人間的にするなら、妖怪のぬらりひょんの感じではないかとも思います。
ですが、諸葛亮が魏延を見てそう思ったというこの話は、三国志演義にのみ登場するものです。正史にはありません。
反骨の相は珍しいもの!?
反骨精神とか反骨心といった言葉に代表されるように反骨という言葉は権威・権力・時代風潮などに逆らう気骨という意味ですが、魏延の反骨の相とは違う意味で使われています。
そして、反骨の相といえば、魏延というくらいに他の人物では出てこない話ですので、非常にレアなケースであると考えてよいと思われます。
諸葛亮の言いがかり説
諸葛亮は、主君の韓玄(かんげん)から離反して、劉備の元に参上した魏延を裏切り者だとして良くは思わなかったようです。
言いがかりと考えても良いかもしれませんが、結局、演義では魏延は裏切った末に殺されることになるので(すでにそのとき諸葛亮は死去)、諸葛亮に超人的な眼力があったということを印象づけるためのエピソードであるように感じられます。
まとめ
演義の中の話ですし、反骨の相に関する具体的な記述はほとんど見つかりませんでした。
人の頭の形が千差万別であるとはいえ、見てわかるほど出っ張っているというのもあまり自然でないような気もします。
ただ、魏延の頭の形が西洋人風であるならば、どこかでそういう血が混じったのか!?なんて想像がふくらんでしまいますね。
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