三国志随一の人気者!? 劉備の墓はどこにある?
王の墓と聞いて連想するものは何でしょう?
私はまずピラミッドを思い浮かべました。しかし、残念なことに盗掘の被害に遭ったりして、コンディションの悪いものが少なくありません。
中国の有名な王墓なら、まずは始皇帝陵ですね。兵馬俑の精巧さには唖然としますが、肝心の始皇帝の王墓に関しては発掘が進んでいないのです。
ですので、始皇帝がどのように眠っているのか、今もわかりません。
それでは、三国志ではどうでしょう。
劉備の墓はどこにあるのでしょうか。あるのなら、盗掘に遭ったり破壊されたりはしていないのでしょうか。検証していきましょう!
劉備の墓はどこにある?
劉備の墓である恵陵は、四川省成都市の郊外にあります。実は諸葛亮の廟である武侯祠と同じ場所にあり、劉備の墓には「漢昭烈廟墓碑」と刻まれています。
乾隆帝の筆による「漢昭烈皇帝之陵」という額も飾られています。
何故、この2人の墓が一緒にあるのかというと、明の時代に君臣合廟として君主と臣下を一緒に祀ることにしたためなのだそうです。
そして、諸葛亮の方が有名になってしまっているため、場所としては一般的に武侯祠と呼ばれています。
ちなみに、武侯祠は中国各地に何か所かありますが、この成都のものが一番有名です。
そして、劉備の墓は、幸運なことに盗掘されたり破壊されたりという目には遭っていません。
皇帝の墓というわりにはかなり小さなものであるため、目立たなかったのが良かったのかもしれません。
劉備の墓があると主張する地方
ここまで述べてきたように、劉備の墓はれっきとしたものがあるのですが、他の地方でも「我が地方こそが劉備の墓の場所!」と主張しているところがあります。
眉山(びざん)市彭山(ほうざん)県蓮花(れんか)村と重慶市奉節(ほうせつ)県がそうですが、どちらにも決定的な証拠というものは出てきておらず、論争が続いているそうです。
墓の他にある見どころ
武侯祠には、劉備と諸葛亮の墓の他にも、ファンならたまらない見どころがたくさんあります。
蜀の武将たちの人形が飾られているのですが、どれが誰かを当てながら見ていくのが楽しいですよ。
唐代の著名な彫刻家による石碑や、出師表が刻まれている石碑もあります。
他にも、博物館があったり、三国志グッズの土産物屋があったりと、ついつい長居してしまいそうな雰囲気です。
まとめ
激動の人生を送ってきた劉備が、今も眠りをさまたげられずにいることは、なんだか嬉しいことですね。
皇后も一緒に埋葬されているということで、ほっとします。
命を終えた後くらいは、静かに過ごしてほしいというのが、歴史ファンとしての総意だと思いますから…。
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