関羽の精神力は凄まじい!? 麻酔ナシで手術を受けたという伝説に迫る!
ちょっと指を切っただけでも痛いし、注射でも痛いことって普通のことだと思います。
西洋医学が発達した日本に生きている私たちにとって、麻酔なしの手術は到底考えられないものです。
しかし、関羽はそんな麻酔なしの手術を受けたという話があるのです。
施術者は当代随一のスーパー外科医・華佗(かだ)だったともされていますが、それにしても背筋が凍りつきますよね!
関羽はいったいどんな理由で手術を受け、その時の様子はどうだったのでしょうか?華佗はなぜ麻酔を使わなかったのでしょう?
関羽が華佗から受けた手術はどんなもの?
華佗が関羽に手術を行ったという記述は、実は正史にはなく、三国志演義にのみ出てきます。
正史にも同様のエピソードがありますが、医師の名が書かれていないのです。
演義の中で、彼が行った手術についてご説明しましょう。
戦いの最中に毒矢で傷を負った関羽ですが、その傷がなかなか治りません。そのため、名医の誉れ高い華佗の診察を受けました。
すると、毒が右腕の骨にしみこんでおり、切開して骨を削らなくてはならないということになったのです。毒はトリカブトのものであるとも言われています。
華佗は実在の人物で正史にも登場しますが、演義の中でこの手術を行った時点では、実際の彼はすでにこの世の人ではありませんでした。
彼は曹操の典医でしたが、医師の待遇に不満を持ち曹操の下を去ったことで不興を買い、投獄され殺されてしまっていたのです。
手術中の関羽の様子
華佗は、手術中は腕を柱に固定し、顔を布で覆うことを提案しましたが、関羽はその必要はないと一笑に附し断りました。
そして、驚くべきことに、彼は手術中も飲酒しながら馬良と碁を打っていたというのです。
なんという豪胆さでしょう!尋常でない精神力ですね。
華佗が発明したという麻酔はどんなもの?
華佗が行った手術や、発明したという麻酔については、正史や後漢書にも記載があります。
彼は、関羽の手術の時には麻酔を使用しませんでしたが、彼こそが麻酔の発明者だと言われています。
「麻沸散(まふつさん)」という薬がそれで、主な成分はチョウセンアサガオやシャクナゲ、ジャスミンであると伝わっています。
この薬と葡萄酒を患者に飲ませ、意識を失わせて手術を行いました。
彼が麻沸散を使用して行った手術は、腹部を切開して患部を切除した後、腹腔内を洗浄、縫合したという一般的な外科手術でした。
術後は創部に薬草でできた軟膏を塗布し、傷の回復を促進させたと言います。
現代の西洋医学とほとんど変わらないやり方であったことに、驚かされます。
まとめ
関羽が麻酔なしで手術を受けたのは史実にもある通りのようです。
とても私には想像がつきません…。改めて、関羽を尊敬しました。
華佗がもし本当に麻酔の発明者ならば、もっとスポットライトが当たってもいいはずですよね。
西洋医学の先を行っていたかもしれない、まさに「神医」だったのでしょう。
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