驚愕! 司馬懿の首は180度回り、後ろを見ることが出来た!?

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曹魏4代にわたって仕えた重臣:司馬懿。

彼の首は肩を動かさず、真後ろに回せたという話があります。本当にそんなことが出来たのでしょうか。

真偽も気になりますが、何故そんな逸話が残っているのでしょうか。

狼顧の相

晋書・宣帝紀に、このような逸話が書かれています。

曹操は、司馬懿に狼顧の相(ろうこのそう)があると聞いて、これを確かめるため召し出します。そこで、司馬懿に前を歩かせ、そのまま後ろを振り向くように命じました。すると、顔は完全に後ろを向いているのに、首から下は全く動いていなかった……というものです。普通の人だと、せいぜい斜め後ろを見るのが精一杯ですから、もし本当にこんな人間が居て、目の前でやられたらビックリしますね。

とは言え、全くあり得ない話ではありません。実際に、このパフォーマンスをやった人が居ます。

頸椎が柔らかいと出来るようですが、司馬懿が実際にこれをやったかどうかは……あまり、現実的じゃありませんよね。本当に身体的特徴の記述だったとすれば、劉備の腕の長さのなどのように、ちょっと体が柔らかいことが誇張されたのかも知れません。

しかし、創作であったなら、何故このような逸話が出来たのでしょう。

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慎重さを極めた性格

「狼顧」とは、狼が警戒して振り返るように、猜疑心を持ち、狡猾な様を言うようです。

宣帝紀には、「内心では相手を嫌悪していても、表面上は穏やかに振る舞っていた。猜疑心が強く、応変の術に長けていた。」と、司馬懿の慎重な性格に触れています。これぞ正に狼顧ですね。

出仕の命令を一度拒んだことがあったからか、司馬懿は当初、曹操から警戒されていました。そのため、職務には一層励み、寝る間も惜しんで、何もかも自分で片づけていたそうです。そうした司馬懿の働きぶりを見て、やっと、曹操は疑いを解くことになりました。

司馬懿の父:司馬防はとても厳格な人物だったそうですから、司馬懿自身、常に態度や挙動は品のあるものだったのでしょう。その、あまりにも隙の無い姿に”背中に目がついている”という意味で、首が回る、と揶揄されたのかも知れません。若しくは、のちに謀反を起こす司馬懿の性質を、既に曹操が見抜いていたという意味だったのでしょうか。さすがにこれは少々、出来過ぎな気もしますが……。

まとめ

クーデターを起こした重要人物ですから、身体的特徴が誇張されたり、後から逸話が創作されても不思議ではありません。

しかし、穿った見方をすればキリがないですね。

個人的には、首をくるっと回して周囲を驚かせて楽しむ、司馬懿がそんな陽気な人だったら、曹魏はもうちょっと続いたのかな……なんて考えてしまいました。

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高村真琴

高村真琴

投稿者プロフィール

猫とお酒と三国志が好きな一児の母です。
項羽と劉邦からハマってしまい、漢書と正史は既にバイブルの域に。中華街に行くのも大好きで、三国志グッズを探しては買い集めています。
わかりやすく、読みやすい文章を心がけて書いています。

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