張遼の愛馬は黒捷という名だった? 三国志の英雄たち名馬とは
三国志の武将達はみな、戦場では馬に乗って戦っていますね。
呂布、関羽が赤兎馬に乗るように、名将と名馬が一体となった姿はとてもカッコいいものです。
正史では馬に関する記述が少ないのですが、三国志演義をはじめとする創作では名馬がたくさん登場します。今回は、その勇猛ぶりで名を馳せた、張遼の名馬についてです。
彼が乗っていた馬は、記録に残っているのでしょうか。
蒼天航路の「黒捷(こくしょう)」
蒼天航路という漫画では、張遼は黒捷という馬に乗っています。
この作品での張遼は、やはり生粋の武人として描かれており、そんな彼の相棒も普通の馬ではありません。主を乗せれば人馬一体となった動きを見せ、関羽を圧倒する場面も。
合肥の戦いでは、主人の闘志がリンクしているかのように猛進。戦いの中で敵にぶつかってしまうと、張遼から「初めて敵に触れさせてしまった」と謝罪を受けていますから、とても大切に扱われていたようです。
張遼は黒捷の他にも銀睟(ぎんすい)、赫塊(かくかい)という馬を所持しており、のちに甘寧の奇襲によって駿馬100頭が盗まれた際、その中に愛馬も含まれていたために激怒する姿があります。
正史、演義ともに黒捷は出てこないのですが、張遼クラスの武将なら、名前が残る名馬に乗っていても不思議じゃありませんよね。
正史にはない名馬たち
演義では、曹操の乗る爪黄飛電(そうこうひでん)、凶馬と言われながらも劉備の窮地を救った的廬(てきろ)などが登場します。
呂布が乗っていた赤兎馬も、関羽が引き継いだために長く活躍しました。
また、南蛮の王:孟獲も「一匹の捲き毛の赤兎馬」に乗っており、彼の妻である祝融も赤兎馬に乗っています。
この二人の赤兎馬は名ではなく、馬種を指しているものと思われます。
演義以外の創作作品
演義以外では、趙雲が乗る白龍、曹洪の白鵠(はくこく)、曹真の驚帆(きょうほ)などが存在します。
これらは民間伝承や、類書などに記されているものです。
現代でも、三国志をテーマにした漫画や映画、ゲームになると、もっと出てくるのではないでしょうか。
自分の好きな武将が名馬に乗っていると、ちょっと嬉しいですね。
まとめ
やはり馬に名前がつけられていると、その分存在感が増しますね。馬を操る武将が、よりカッコよくなります。
「蒼天航路」では「戦士にとって愛馬とは、生死を託した貴(とうと)き存在」という張遼の台詞があります。
当時の武将たちもみな、同じように考えていたのではないでしょうか。
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